親や近い親族に薄毛の方がいると、まだ自分の髪の毛がふさふさでも「いつか自分も薄毛になるんじゃないか」と不安になりますよね。
また薄毛はどのくらいの確率で遺伝するのか、遺伝すると必ず薄毛になるのかも気になるところ。
薄毛は遺伝以外の原因も多いので、そこに気を付けて対策すると薄毛の進行を遅らせることができます。
そこで今回は、「薄毛は遺伝する可能性が高いのか」「薄毛予防や改善したいときどのようなことに気を付けるべきか」などご紹介いたします。
薄毛は遺伝する確率は高い
結論から言うと薄毛は遺伝する確率が高く、近しい親族に薄毛の方がいるとご自身も薄毛になる可能性は高いです。
薄毛が関係する遺伝子として
・髪が脱毛ホルモンの影響を受けやすい「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」
・脱毛ホルモンを増やしやすい「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」
があります。
「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」は母親からのみ受け継ぎ、隔世遺伝するため、母方の祖父が薄毛だと遺伝している可能性が高いです。
「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」は両親受け継がれて優性遺伝のため、遺伝するとさらに薄毛になる確率が上がります。
このように親や近しい親族が薄毛の方は遺伝している確率も高いため、薄毛予防や後天的要因にも気をつけましょう。
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生活習慣など後天的要因にも気を付けよう
薄毛の遺伝子を受け継ぐと薄毛になる確率は高くなりますが、100%薄毛になるわけではないので諦めないでください。
薄毛になるのは遺伝以外にも原因があり、後天的要因も大きいです。
まずは生活習慣を整えましょう。
質の良い睡眠
質の良い睡眠を意識していますか?
長時間寝ていても、浅い眠りだとストレスも疲れも溜まったままで、成長ホルモンが分泌されず、血行不良など引き起こし薄毛に繋がります。
寝る前はスマホを見ず、リラックスしてから眠りについてください。寝付きにくい方は、温かいお風呂に入ったりホットミルクを飲むなどすると、よく眠れますよ。
普段運動する習慣のない方は、適度に運動やストレッチをしてください。心地よい疲れは睡眠不足を解消してくれます。
栄養バランスの整った食事
食事も頭皮環境を良くするために大切です。
脂っこい食べ物や甘いお菓子などを頻繁に食べていると、血管が詰まるので栄養が頭皮に届かず薄毛になる可能性が高いです。
単品ばかりの食事は避け、野菜など栄養バランスの良い食事をしましょう。
太く健康な髪の毛を作るには、タンパク質、亜鉛、ビタミン類も意識して摂取してください。
薄毛の遺伝の確率が高くても後天的要因に気を付けて生活すると、薄毛の予防になりますし改善効果が見られることも。
健康的で髪の毛に良い生活を心がけてくださいね。
日々のケアや早めの対策がおすすめ
薄毛に気付いたとき「気のせい」や「放っておくと治るだろう」と考えるのは危険です。
すぐ薄毛ケアするほど、早期の薄毛改善が期待できます。
まだ薄毛ではない方も、親や親戚に薄毛の方がいる場合は予防にも力を入れましょう。
紫外線に気を付ける
紫外線が頭皮に当たることにより、毛母細胞の機能が低下します。
新しい髪の毛が作れず、細い髪の毛ばかり生えて抜け毛が増え薄毛の原因になります。
夏だけでなく他の季節も帽子をかぶるなどして、紫外線から頭皮と髪の毛を守ってくださいね。
また帽子はかぶり続けていると蒸れて汗をかき頭皮環境が悪くなりますので、室内では脱ぐなど適度に風通しを良くしましょう。
正しいシャンプーをする
また頭皮や髪の毛のケアにおいて、シャンプーは大事です。
皮脂が残りすぎていても良くありませんが、落としすぎも頭皮の乾燥を招き薄毛の原因に。
1日1回、指の腹を使い優しく丁寧に頭皮をマッサージするように洗髪してください。
頭皮マッサージ効果も加わり、薄毛予防にも効果がありますよ。
薄毛の原因は遺伝だけではない?
先ほどご紹介したように、薄毛は遺伝だけが原因ではなく生活習慣なども関係しています。
他にも遺伝以外の薄毛の原因の一つとして「ストレス」が挙げられます。
ストレスは万病の元ですが、睡眠の質も下がり新陳代謝が衰えて薄毛が進行します。
また自律神経が乱れ血行不良を引き起こし薄毛になりやすいため、ストレスを溜めない生活を送ってください。
薄毛を遺伝のせいだからと諦めない事が大切!
親や親戚に薄毛の方が多く、遺伝する確率が高くても諦めない事が大切です。
薄毛は遺伝以外の原因も多いため、生活習慣を整えたりストレスのない生活を送りましょう。
薄毛の兆候が見られたとしても、対策を早めに始めることにより薄毛改善効果は高くなります。諦めないでシャンプーの仕方や食生活など改善できるところを改善してくださいね。
何よりも心配し過ぎてストレスを溜めると薄毛の原因になるので、遺伝の確率が高くても気にし過ぎないことも大事です。
まとめ
「アンドロゲン受容体の感度が高い遺伝子」「5αリダクターゼの活性が高い遺伝子」を受け継ぐと子どもも薄毛になる確率は高いです。
しかし遺伝しても、100%薄毛になるとは限りません。後天的要因に気を付けることで薄毛予防や改善効果が期待できます。
生活習慣や食生活、紫外線やシャンプーなど、遺伝があっても諦めないで対策することが大事です。
薄毛が遺伝しているからと諦めないで、運動や睡眠などできることからケアしてください。