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再生医療で薄毛が治る?実用化はいつ?

AGAを含む薄毛は現在では完治が難しい為、完治を目指すのではなくいかに薄毛を進行させずに回復していくかがポイントです。

しかし難しいと言われていた薄毛が、再生医療の実用化により治る可能性も出てきました。

薄毛の再生医療と言っても、どんなもので仕組みはどうなっているのかわからないことも多いかもしれません。

そこで今回は「再生医療の仕組み」や「薄毛の再生医療がいつ実用化されるのか」についてご紹介いたします。

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薄毛の再生医療とはどんなもの?

薄毛が治るかもしれないと言われても、再生医療がどんなものかイメージするのが難しいかもしれません。

再生医療は病気やけがなどで失われたり働きが悪くなった臓器や器官を、人が持つ細胞や再生能力を利用し作り直すものです。

本来人間は体の一部を失うと再生出来ません。痛みを和らげたり、少しでも改善するために薬や医療に頼り治療してきました。

髪の毛を作る工場である毛包の数も生まれつき決まっていて、毛包が死んでしまうとその部分から新しい髪の毛は生えてきません。

今までは毛包のない部分に髪の毛を生やす手段がありませんでした。

しかし再生医療は自分の頭から元気な毛包を取りだし、体の外で増やして毛包のタネを作り再び自分の頭に移植すれば、新しい毛包が増え髪の毛もフサフサになると考えられます。

今までにも体の外で作った細胞や人工的に作った組織を使った再生医療はすでに行われていますが、強い免疫拒絶が起きやすくなり感染症のリスクもあります。

今期待されている再生医療は、自分の細胞を増殖して移植するので、人工的な組織よりも拒絶反応が起こりにくくなります。

最初再生医療は病気の治療が目的でしたが、応用されて薄毛対策にも期待されています。

再生医療が実用化されれば、男性のAGAだけでなく、女性に多いびまん性脱毛症など幅広い薄毛に対応できるでしょう。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54810

髪の毛の再生医療の仕組み

次に薄毛の再生医療の仕組みをご紹介いたします。

私たちは受精卵から細胞分裂を繰り返します。

受精卵のように様々な細胞に姿を変えることができる細胞を「幹細胞」と言います。

その幹細胞に注目し利用したのが再生医療です。

受精卵が成長するにつれて口には歯、胸には心臓といったように体の位置に合わせた器官が作られていきます。

器官が作られるとき器官のタネができます。器官のタネは2種類の幹細胞がお互いに情報を交換してそれぞれの器官を作っていきます。

器官はいくつもの組織が集まり全体として一つの働きをします。その器官の中には毛包も含まれます。

毛包を再生できる2種類の幹細胞を取りだして細胞を人工的な培養で増殖させて、毛包のタネを増やします。

それから薄毛部位に毛包のタネを注入すると、毛母細胞が活発になり新しい髪の毛が生えてきます。

2種類の肝細胞を取りだすとき、毛包が残っている部分を数ミリ程度の頭皮を採取するだけなので、大きな傷が残る心配もありません。

薄毛の再生医療はこの仕組みを使い、1つの髪の毛を50~100倍に増やすことができると言われています。

基本的に毛包1つにつき髪の毛が1本生えるので、活性化した毛包が増えるほど髪の毛がフサフサになります。

薄毛の再生医療実用化はいつになる?

では薄毛の再生医療実用化はいつになるのでしょうか?

2019年にマウスで行った再生医療の実験があります。

毛の生えないマウスに毛包のタネを移植して毛が生えてきたという報告があります。

その後もマウスは自然に抜けた後新しい髪が生えてきており、正常な毛包の再生に成功しています。

次に人間への臨床試験を経て再生医療は実用化されますが、薄毛を治すには頭髪ならではの問題点もあります。

それ毛髪はたくさんの細胞が必要である事。

髪の毛全体の毛包を活性化させるには数千個の毛包のタネを作る必要があります。多くの毛包のタネを作る為には、時間もお金もかかります。

早ければ2020年度内に実用化されると言われていますが、臨床実験が延期になったりしてまだ確かな時期は分かっていません。

さらに実用化されてすぐは金額が高ければ1000万円~2000万円ほどすると言われており、一般人には手の届かない金額です。

実用化されてから一般人にも手の届く値段になるには数年かかりそうなので、今は健康的な生活を心がけて頭皮に良い生活を送りましょう。

まとめ

人が持つ細胞や再生能力に注目して薄毛を治そうとしているのが再生医療です。

今までは毛根のない部分に髪の毛を生やす手段がありませんでしたが、再生医療は自分の幹細胞を取り出して増殖させて毛包のタネを増やす仕組みで、薄毛が治る可能性も高いです。

しかしマウスでの薄毛の再生医療の実験には成功していますが、人間の臨床試験はまだ報告されておらず、実用化の確実な時期は分かっていない状況です。

薄毛の再生医療が実用化されてもしばらくは高額なので一般人には手が出ないかも知れませんが、数年経つと値段が下がる可能性もあります。

それまで少しでも元気な毛包が残るように、健康的な生活を送り頭皮に良い生活を心がけてくださいね。