抜け毛や薄毛が気になる人にとって、髪や頭皮を刺激するシャンプー剤は使った方がいいのか、それとも使わずに湯シャンだけの方がいいのか、悩むところですよね。
しかし、向いていない人が湯シャンを続けると、かえって頭皮トラブルの原因になるという話も聞きます。
湯シャンがおすすめの人としない方がいい人の違いは、どこにあるのでしょうか?
そこで今回は、抜け毛ケアにいいといわれている湯シャンについて解説します。
抜け毛を予防するためにも、正しい湯シャンの方法を確認しておきましょう。
抜け毛ケアの為の湯シャンの正しいやり方はこれだ
抜け毛ケアのためにいいといわれている湯シャンの正しいやり方をご存知でしょうか?
湯シャンとは、シャンプー剤を使わずにお湯で洗い流すだけの洗髪方法のことをいいます。
肌の弱い方やアレルギー体質の方などは、強いシャンプー剤の成分によって肌トラブルを起こしてしまうケースも少なくありません。
また、合わないシャンプーを使い続けていたり、すすぎ残しがあったりすると、頭皮のトラブルや抜け毛が増えてしまうこともあります。
しかし、シャンプーを使わない湯シャンなら、化学物質などの刺激で肌のトラブルを引き起こす心配もありません。
シャワーさえあれば手軽にはじめられることから、湯シャンが注目されています。
とはいえ、正しい湯シャンのやり方をきちんと実践できている人は少ないのが現状です。
湯シャンに切り替えたら逆にトラブルが増えたという人が多いのは、正しく湯シャンができていないからです。
湯シャンで頭皮環境の改善や抜け毛予防をしたいのであれば、正しい方法を知っておきましょう。
【正しい湯シャンのやり方】
粗目のブラシを使い、丁寧にブラッシングする
シャンプー前のブラッシングは必須です。
ブラッシングをすることで、髪の毛に着いているホコリや皮脂などが落ちやすくなります。
絡まっている部分は優しくとかし、力を入れすぎないように注意しながら、何度も丁寧にブラッシングしておきましょう。
ハーブエッセンスなどを地肌につけ、マッサージで頭皮の汚れを浮き上がらせる
これは毎日する必要はなく、週に1、2回で十分です。
頻繁にしすぎると、皮脂を落としすぎてしまうので注意しましょう。
頭皮についた皮脂や毛穴の汚れをとるのが目的なので、爪を立てたりせず指のはらで優しくマッサージするように行います。
少しずつ場所をずらしながら、頭全体をマッサージしていきましょう。
お湯で洗い流す
38度くらいのぬるめのお湯で洗い流していきます。
高い温度の方が汚れを落とせる気がしますが、40度を超える温度では頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまうので、湯シャンには少しぬるいと感じる温度が最適です。
指の腹でもむようにしながら、10分くらいかけて流します。
髪が長い人は特に丁寧に、全体をまんべんなく洗い流すようにしましょう。
コンディショナーやリンス、トリートメントなどをする
湯シャンではシャンプーは使いませんが、髪を保護してキレイにするコンディショナーやリンス、トリートメントは使ってもOKです。
つけた後はしっかり丁寧にすすぐようにしましょう。
タオルドライをしてドライヤーで乾かす
湯シャンのあとはタオルでしっかりと水分をふきとり、ドライヤーで乾かしましょう。
頭皮や髪の毛が濡れた状態で放置してしまうと、頭皮がムレたり、雑菌が繁殖したりして、頭皮環境の悪化につながります。
自然乾燥はせず、しっかりとドライヤーで乾かしましょう。
参考:https://forzastyle.com/articles/-/56713
どのような人が湯シャンに向いてる?
どのような人が湯シャンに向いているのでしょうか?
私たちの皮膚は、分泌された皮脂が保護膜となり、乾燥や刺激から肌を守っています。
頭皮も同様で、皮脂が分泌されることで乾燥や雑菌などの刺激から守ってくれています。
一般的なシャンプー剤には界面活性剤などが含まれており、汚れと一緒に頭皮の皮脂も洗い流してしまいます。
そのため、もともと皮脂の分泌が少なく乾燥肌タイプの人に湯シャンは向いています。
シャンプーをすると地肌がつっぱるような感じやカサカサした感じがある人は、シャンプーを使わない湯シャンを試してみてはいかがでしょうか。
湯シャンにすると地肌のつっぱり感が減り、潤いが保てます。
また、以前よりも乾燥や刺激が気になるようになった高齢の方も、湯シャンに向いています。
こんな人は抜け毛ケアに湯シャンをしない方がいい
抜け毛ケアにいいという湯シャンも、全ての人に向いているわけではなく、しない方がいい人もいます。
では、どのような人が湯シャンをしない方がいいのでしょうか?
湯シャンが向いていないのは、皮脂の多い人やヘアワックスなどのスタイリング剤を使っている人です。
脂性肌の人はもともと皮脂の分泌が多いので、お湯だけでは皮脂や汚れを落としきれず、毛穴詰まりを起こしたり、頭皮のトラブルを招いたりする可能性があります。
日頃から頭皮のベタつきが気になる脂性肌の人は、シャンプーを使った方がいいでしょう。
また、ヘアセットをする際に使用するスタイリング剤も、湯シャンではきちんと落とすことができません。
日常的にスタイリング剤を使用している人は、湯シャンはしない方がいいでしょう。
どうしても湯シャンをしたいという場合は、スタイリング剤を使った日はシャンプーを使い、使わなかった日だけ湯シャンにするなど、日によって使い分けるといいですね。
まとめ
シャンプー剤を使わない湯シャンは、乾燥肌の人には向いていますが、脂性肌の人やヘアワックスなどを使う人には向いていません。
合わない人が湯シャンを続けると、頭皮トラブルを招き、抜け毛が増える原因にもなりかねないので注意が必要です。
また、湯シャンの正しいやり方ができていないと、頭皮の状態が悪化したり、ニオイが気になったりするケースも多いようです。
抜け毛や薄毛のケアのために湯シャンをする場合は、正しい方法で行うようにしましょう。