「AGA(エージーエー)」は男性に最も多い薄毛です。
男性の3人に1人がAGAを発症すると言われているため、予防しておくにこしたことはありません。
予防法やケアのやり方を間違えると、かえって頭皮環境を悪化させたり、抜け毛が増えたりするケースもあるので、正しい知識をもってしっかり予防したいもの。
そこで、押さえておきたいAGAの予防法と注意すべきポイントをご紹介いたします。
早めに予防すればAGAも怖くない?
AGAには遺伝も関係しており、母方の祖父が薄毛の人はAGAになりやすいと言われています。
しかし、これにあてはまる人が皆AGAになるのかといえば、そうとは限りません。
遺伝の可能性があっても発症しない人もいれば、遺伝の可能性がなくてもAGAを発症する人もいます。
それは、遺伝で「AGAになりやすい体質」を受け継いでいても、ストレスや生活習慣などその他の原因の解消に努めることで予防が可能だからです。
逆に言うと、AGAの原因となるような生活を送っていれば、遺伝の心配のない人でもAGAになるケースも十分に考えられます。
AGAは、早い人では10~20代から発症します。
ですから、若いうちからしっかり予防することが大切です。
マッサージや鍼で早めのAGA予防頭皮ケアを始めよう
AGA予防では、頭皮のケアが大切になってきます。
なぜなら頭皮は髪が生育する土台となる場所であり、頭皮の環境が悪いと髪の生育にも影響を及ぼしてしまうからです。
頭皮環境でとくに気をつけたいのが、頭皮の血行。
髪の毛は、血液によって運ばれた栄養と酸素を使い、毛母細胞が分裂・増殖を繰り返すことで作られています。
頭皮が血行不良になると髪に必要な栄養と酸素がスムーズに運搬できなくなり、髪の生育に支障をきたしてしまうのです。
血行不良の改善に役立つ2つの方法を、ご紹介しましょう。
頭皮マッサージ
AGAなど薄毛の人は、血行不良のために頭皮が硬くなっている場合が多いので、血行促進作用のある頭皮マッサージがおすすめです。
マッサージで凝り固まった頭皮をほぐし、動かすことで頭皮も柔軟性を取り戻し、血流も良くなります。
頭皮マッサージは、体が温まり血流もアップしやすいシャンプー前に行うのがベスト。
指の腹を使って円を描くように動かす、親指以外の4本で頭皮を上に持ち上げ5秒ほどキープして手を離すなどの方法でマッサージします。
頭皮マッサージ用のオイルなどを利用してもいいですね。
鍼
鍼によって頭皮または全身のツボを刺激することで、さまざまな不調を体の中から整えていきます。
AGAについては、次のような効果が期待できます。
・頭皮の血行促進
・頭皮の状態を整える
・ハリ、コシのある髪になる
・新陳代謝が活発になる
暴飲暴食はNG!健康的な生活でAGAの予防を!
AGA予防では、食生活の見直しと改善が大切です。
髪の毛は食べ物から摂取した栄養素を原料としており、栄養不足や栄養の偏りは髪の生育に支障をきたす原因になります。
AGA予防に積極的に摂りたい栄養素は、髪の主成分「ケラチン」の元となる「タンパク質」、ケラチンの合成に必要な「亜鉛」、亜鉛の働きをサポートする「ビタミンB6」。
これらの栄養だけを摂取すればよいというわけではなく、健やかな髪と頭皮を作り維持するには、さまざまな栄養をバランスよく摂取する必要があります。
外食するときはできるだけ定食を選ぶ、外食が続いたときは家の食事で足りない栄養を補う、サプリメントを利用するなど工夫してみましょう。
また、暴飲暴食や喫煙も髪のトラブルにつながるので注意しましょう。
過度の飲酒や食べ過ぎ、喫煙は、体内で大量の「活性酸素」を発生させ、体内を酸化してしまうのです。
活性酸素が発生すると、それを除去するためにビタミンCが消費されます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進するビタミンで、頭皮の柔軟性を高める働きがあります。
ところが活性酸素が大量に発生すると、その除去のために消費されてしまうため、頭皮を含めた肌のトラブルが増えるのです。
できるだけ活性酸素を発生させないように、食事や飲酒は適量を心がけ、禁煙に努めましょう。
高齢だとAGAの改善は難しい?
AGAになったとしても、適切な治療や対策を行えば改善する可能性はあります。
しかし、次のような場合、改善は難しくなります。
AGAがかなり進行している
AGAは進行性の脱毛症なので、放置しておくとどんどん進行するおそれがあります。
初期のうちなら改善の可能性も高く、改善までの時間もそれほどかかりませんが、進行するとそれだけ改善も難しくなります。
AGAは適切なケアで予防するのが一番ですが、万が一AGAになったときは、早期発見・早期対応することが改善の秘訣です。
高齢
高齢になるとAGAの改善が難しくなると言われる理由は、2つあります。
1つ目は、新陳代謝の低下により、頭皮の生まれ変わりのリズムが乱れ、頭皮環境が悪化したり、頭皮のバリア機能が低下したりすることがあげられます。
2つ目は、細胞分裂の回数には制限があることと関係しています。
髪の毛は毛母細胞が分裂することによって作られますが、細胞が分裂できる回数は40~50回ほどと言われています。
通常、男性のヘアサイクルは3~5年続きますが、AGAになるとヘアサイクルが短縮するため、高齢になると毛母細胞の分裂回数が限界に達する可能性もあるのです。
毛母細胞が分裂できなくなってしまえば、もうそこから髪が生えることもなくなり、AGAの改善も見込めなくなります。
そうならないようにするためには、若いうちから予防ケアを始め、AGAになったときは放置せずに早めに対策を行うようにしましょう。
まとめ
AGAは若いうちから適切なケアを始めれば、予防することも可能です。
AGA予防のポイントは、頭皮マッサージや鍼で頭皮ケアをすることと、栄養バランスのとれた食事や禁煙などを心がけることが重要です。
AGAが進行してからや高齢になってからだと改善が難しくなるので、気づいたら放置せずに早めに対策をとりましょう。
しっかりAGA予防ケアを継続して、健やかな髪を維持していってくださいね。