「病院に行く時間がない」「人に知られるのは恥ずかしい」などの理由で、円形脱毛症を市販薬で治療したいと思う方もいるかもしれません。
しかしいざ円形脱毛症の治療薬を選ぼうと思っても、様々な種類があり迷うことも。
そこで今回は「円形脱毛症の市販薬の種類」、「市販薬以外でできること」をご紹介いたします。

円形脱毛症の市販薬の種類

まずはじめに、市販薬で円形脱毛症の完治は難しいということを覚えておきましょう。
主に、症状を緩和させたり、円形脱毛症の進行を遅らせたい方向けになります。

薬局などで購入できる一般用医薬品はリスクにより分類されており「第1類医薬品」「指定第2類医薬品」「第3類医薬品」と3つに分けられています。

では、円形脱毛症に効果があると言われている内服薬の成分をご紹介します。

参考：https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AA_GL2017.pdf

これらの成分が入っている市販薬であっても、医師から処方される薬より有効成分が少ないため効き目は弱いです。

さらにこれらの内服薬は、主に発病の比較的早期で治療を開始した方が効果があると言われています。
円形脱毛症の治療薬で、どの種類の成分が自分に合っているか迷う方は、薬剤師に相談しつつ選んでくださいね。

円形脱毛症の治療薬には副作用も？

円形脱毛性の治療薬は副作用を起こす可能性があります。

例えばステロイド内服。肥満や糖尿病、消化器不全などの副作用を起こす可能性があります。
抗アレルギー薬は免疫力の低下、感染症にかかりやすくなるなどの副作用があります。
他にも薬によるアレルギー反応を起こすこともありますので、注意が必要です。説明書をよく読んでから飲みはじめてください。

市販薬なら外用薬という選択肢も

円形脱毛症の治療薬は、育毛剤や頭皮に直接塗る外用薬もあります。
一般的に病院などでも使われている、円形脱毛症の外用薬をご紹介いたします。

これらの円形脱毛症の外用薬も、医師が処方した薬より効果は薄れ副作用が出る可能性もありますので、心配なときは使用前に薬剤師に相談してください。

円形脱毛症なら毎日の頭皮ケアも気を付けよう

例え効果のある治療薬を使用しても、頭皮環境が悪いと新しい髪の毛が生えにくくなります。
頭皮マッサージや正しいシャンプーなど、毎日の頭皮ケアも気を付けてください。

頭皮マッサージ

硬くなった頭皮は、マッサージで頭皮を揉みほぐすことにより血行が良くなります。
血行が良くなると、髪や頭皮に栄養が行き届きやすくなります。
指の腹で優しく頭全体をマッサージしてください。

正しいシャンプー

正しいシャンプーの方法は皮脂や汗を優しく洗い流すことです。
シャンプーをする前にシャワーで髪を濡らすだけでも汚れは多く取れます。
シャンプーは手のひらにとり十分に泡立ててから髪の毛にのせて腹の指で優しく洗いましょう。
シャンプーが髪の毛に残っていると頭皮トラブルの原因になります。丁寧に洗い流して、すすぎ残しがないようにしてください。
そして髪の毛はタオルで優しく水分をとり、ドライヤーで乾かしてくださいね。

毎日適切な頭皮ケアをして、円形脱毛症の頭皮をいたわってください。

もし本格的に円形脱毛症の改善を望むならクリニックまで

円形脱毛症が進んできた方、いろんな種類の治療薬を試したけれども改善が見られない方で本格的に円形脱毛性の改善を望むなら、専門のクリニックに行ってみてはいかがでしょうか。

医師が診断してくれ、自分の症状に合った適切な薬をもらうことができます。
しかし保険がきかない自由診療がほとんどで、通い続けるとなると診療代や薬代がかかります。医師に処方された薬だからといって、副作用がないとも限りません。

それでも多くのクリニックで実施している無料カウンセリングでは、知らなかった情報ももらえますし、医師に相談もできます。
クリニックが気になっている方は一度受けてみてはいかがでしょうか。

市販薬に頼るだけでなく生活習慣についても見直そう

円形脱毛症は、原因は主に自己免疫疾患ですが、ストレスによって発症する場合もあります。
またストレスが円形脱毛症の直接の原因ではなくても、ストレスを抱えていると頭皮環境が悪化します。

市販薬だけでなく、生活習慣も見直すことによってさらに発毛効果が期待できますよ。

バランスの良い食事、質の良い睡眠、適度な運動。
これらはストレスを減らす効果もあり、髪の発育環境もよくなります。
不規則な生活に心当たりがある方は、生活習慣を見直してくださいね。

まとめ

円形脱毛症の治療薬は、内服薬と外服薬がありました。市販薬の効果が出やすいのが、円形脱毛症の初期の方です。
市販薬で完治はできませんが、症状を緩和させたり進行を遅らせることはできます。
「円形脱毛症かな？」と思ったらすぐにケアをはじめてください。原因がわからない場合は、クリニックで専門家のアドバイスをもらうのも有効です。
さらに毎日の正しい頭皮ケアや生活習慣を見直して、頭皮に優しい生活を心がけてくださいね。